
「未来の社会」から中長期戦略を考える
中国に続いて、インドの高度経済成長が始まろうとしています。世界人口の爆発
的な増加に経済成長が重なることで、食料、資源、エネルギーの「奪い合い」が起こ
るでしょう。一方で地球温暖化があり、これらはお互い密接に係わって私たちに大き
な変革を迫ることになるのです。
本レポートでは、「環境」「資源」「エネルギー」への対応策を一体として捉え、
「サスティナビリティ」という概念で取り上げました。これらがビジネスに今後どのような影響を与えるか、社会のありようをどう変えていくのか、そのシナリオを長期予測と
いうかたちで具体的に提示します。
資源やエネルギーなどの需給逼迫によって、量的拡大による成長は限界が来ま
す。これを受けビジネスでは大量生産・大量消費の考え方を改め、モノづくりの考え
方も変わっていきます。「ブロードバンド」の普及と相まって、ビジネスの中心は「モノ
からサービス」へと移行していくでしょう。
社会は今までとは違う「新しいカタチ」へと変容し、あらゆる産業は20世紀の枠組
みのままでは対処できなくなります。その結果、業種・業界を超えた「再構成」とも呼
ぶべき大転換が始まると私は確信しています。
これからの社会は、過去の延長線上にはありません。そこでは、過去の常識や経
験は通用しないのは明らかであり、「未来」から戦略を考えることが今ほど重要な時
代はありません。
未来予測レポートは、中長期戦略を立案するための前提となる「将来の世界観」
と「変化のシナリオ」を提示するツールです。シリーズ累計で1000社を超える企業に
導入されており、業種・業界を超えた共通のシナリオとして広くご活用頂いています。
本レポートは「全産業版」といえるもので、未来予測レポート・シリーズ全てに共通
する予測の土台です。過去に発刊した「デジタル産業」「食料」「自動車」のレポート
をお持ちの方は、予測の前提となる情報のアップデートと世界観を補完するものとし
て併せてご活用頂ければ幸いです。

未来予測レポート・シリーズ 著者
田中 栄
株式会社アクアビット 代表取締役 チーフ・ビジネスプランナー
たなか・さかえ●90年、早稲田大学政治経済学部卒業。同年(株)CSK入社、社長室所属。 CSKグループ会長・故・大川功氏の下で事業計画の策定、業績評価など、実践的な経営管理を学ぶ。 93年マイクロソフト(株)入社。WordおよびOfficeのマーケティング戦略を担当。98年ビジネスプランナーとして日本法人の事業計画立案を統括。02年12月に同社を退社後、03年2月(株)アクアビットを設立し、代表取締役に就任。主な著書「デジタル産業2007-2020」「未来予測2008-2020 食の未来・編」「自動車産業 2009-2025」(日経BP社)など。北海道札幌市出身、66年生まれ。
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全ての産業と企業は[サスティナビリティ]への対応でこれからの成長が決まる
いま、迫りくるものの正体
中国に続いて、これからインドをはじめとした新興国でも高度経済成長が始まる。これらの国々での爆発的な人口増加にこの経済成長が重なることで、食料はもちろん、資源・エネルギーの逼迫感が急速に高まるだろう。この劇的
な変化に伴って、あらゆる場所と局面で「成長の限界」が叫ばれ、「サスティナビリティ」(持続可能性)に関する議論が真剣に交わされることになるだろう。いわゆる環境問題(地球温暖化)が世界的な関心事となっているが、考えて
みればそれさえサスティナビリティに包括される一断面に過ぎないのである。
もちろん、議論すれば済む問題ではない。これまでのやり方では限界がみえた以上、それを捨て、まったく新しいルール、新しい価値観に世界を塗り替えていかなければならない。もちろん、私たちの生活も大きく変わり、当然のこととしてあらゆるビジネス界で「持続可能性」という観点からの見直しが迫られることになる
だろう。その一例が「石油から電気へ」というエネルギー革命であり、その革命が関連するあら
ゆる企業に変化を強いる。
今回のレポートで対象となるのは、自動車、機
械、エレクトロニクスといったモノ作りの分野はもちろん、鉄鋼、非鉄金属、化学などの材料分野、ネット系サービスやソフトウエア、ソリューション、通信などのICT分野、電力、石油、ガスなどのエネルギー分野、テレビ放送や新聞、出版、映画、
音楽などのコンテンツ分野、漁業や農業、食品など食料分野、その他にも金融、建設、小売流通、医療、製薬など、全ての業界である。それは、
当然の帰着だと考えている。「サスティナビリティ」や「ブロードバンド」とは無縁に将来を語れるビジ
ネスは、この世の中にほとんどないのだから。
レポート内容/価格
| セット内容 |
|---|
| □レポート(専用4穴バインダー式 A4変型判、約430ページ) □未来年表(A0判 841mm × 1189mm) □図表データ集(CD-ROM) レポート掲載データ、未来年表 全データを収載 発行日 2011年3月30日 |












