社員のスキルアップ

部下の自己成長を後押しする! ITスキル診断に基づく上司向け育成面談の研修

事例
株式会社ラデックス 様
  • 代表取締役社長 羽田 健一様

所在地

設立

従業員数

:東京都品川区

:1980年4月

:181名

https://www.rdx.co.jp/

事業内容:制御系から組込み系のソフトウェア開発を得意とし、近年は社会インフラ系システムからWebシステムの開発に至るまで、幅広くサービス提供を行なっている。

これを活用!ITSS-DS育成面談研修

ビジネス戦略に合致した社員の人材育成を推進する。それには会社側が何を伝えてどのように支援をすれば、社員が自律的な成長で応えてくれるのか?

株式会社ラデックス様は1年ごとに具体的な人材育成の目標を掲げ、社員様のスキル向上を促しています。そのなかで、部下へ役割の期待を伝え、成長を導く役目であるマネジメント層が学ぶ「ITSS-DS育成面談研修」を採用されました。その導入背景と実施効果についてうかがいました。

導入いただいているシステム・サービスの一覧
2009年9月~継続中 ITスキル診断システム「ITSS-DS」
2015年5月~ ITSS-DS育成面談研修

目標について、社員への伝え方と引き出し方を磨く

教育体制が整い、育成の数値も見えてきた

「当社は創立から数えると40年を越え、社会インフラ系システムやネットワーク・通信、組込システム技術など様々な分野でサービスを提供しています。この幅広いお客様企業からの満足度を高めるべく常に進歩し、成長するため人材育成にも力を入れてきました。」と代表取締役社長の羽田様。

株式会社ラデックス様は、ISO9001を取得以来全社的に業務の棚卸しができており、さらに品質向上と維持をするべく社内教育委員会を設置しました。ここでは毎年の品質方針(リスク管理やシステム事故防止、教育目標)を設定し、各事業部で実行しています。教育の具体的な目標としては入社年次ごとで情報処理技術者試験の資格取得を定めています。(入社初年度にITパスポート、2年以内に基本情報処理、4年以内に応用情報処理)

さらに、2009年からはITSS(ITスキル標準)に基づくスキル診断「ITSS-DS」を導入し2015年度にはレベル3(独力で遂行できる)以上を全社で94名確保するという目標を掲げました。「ITSSを導入後、社員のITスキルによる数値把握を毎年行い、個人単位や会社全体の力量が見えてきました。年に2回の目標面談では『ITSS-DS』による診断結果を用いており、全社平均レベルの底上げも徐々にできています。」

羽田 健一 様

育成面談の進め方を見直す

ITSSの導入から5年以上を経過し、全社レベルも上がってきましたが新たな課題も見えてきました。

「面談では上司が部下に対して “あなたのレベルは『2.4』で、全国平均と比べて少し低いから○○のスキルをつけましょう” というように進めており、毎年続けると同じような指摘になりがちです。また、目的が単にレベルアップを目指すような形式化された面談になる恐れも出てきました。」

今後は会社として何を期待するので業務ではどういう行動を意識し、そのためにどのような自己研鑽を積めばよいか、というように面談に臨む前提条件と本人が具体的にすべきことの合意形成について、改めて見直すべきではないか?と羽田様は考えていました。

上司としての目的と行動を学ぶ、面談研修の導入へ

ITSS-DSの改訂版登場も導入を後押し

一方、毎年実施されている「ITSS-DS」は改訂版が登場しました。「設問やアウトプットで示されるスキル項目が詳しくなり、今までより社員の業務に則した内容に改訂されていました。提供元の日経BPマーケティングさんからは社員向けに変更点や、診断結果から見たスキルアップの方法など改めて説明の場を設けた方がよい、とアドヴァイスを頂きました。また、そのことに対応した『上司向けの育成面談研修』をご紹介いただきすぐに導入を決めました。」

日経BPマーケティングは株式会社ラデックス様と研修講師を交えて、これまで行なわれていた、育成面談の進め方や社員様個別の面談レポートの蓄積と活用方法を伺ったうえでマネジメント層に向けた研修内容の概要を決めました。

本人へ伝えることと引き出すことを整理

研修の実施項目は大きく6つ。面談を進める上での前提として自社の取り巻く現状と今後について議論を行い、どのような人材が求められて育てるべきかを受講者の皆さまが学びました。そして、上司としての役割と部下に伝えるべきことを確認していき、「上司」と「部下」に分かれてロールプレイングを実施しました。

研修で実施した内容

上司と部下の役割に分けた
ロールプレイングの様子

  • 部下を導く上司としての役割を学ぶ
  • ITSS-DSで判定される項目と強み・弱みの整理
  • 役割・期待と意識して伸ばしてほしい領域の伝え方
  • これまでの仕事への感謝と面談の意図を説明する準備
  • 面談の導入~終了ステップに沿いロールプレイング
決め手はこれ!
  • 過去に実施していない育成面談に関するマネージャー層対象の研修
  • ITスキル診断「ITSS-DS」の結果の読み方と指導法を学べる
  • 社員のモチベーションを引き出すことができる

部下のやりたいことを引き出せて、これまでより能動的な一面を知る

研修実施後間もなく、実際に部下との育成面談が各部門で始まりました。

研修の事務局から、面談状況についての内容を受講者間で共有できるフォローメールを配信し、実践できたことと、部下への影響を各自でレポーティングしていただきました。

受講された方から「部下のITSSレベルや行動特性、タスク項目をもとにして、スキル向上目標をお互いに確認するようにした」「最初に感謝の気持ちを伝え、面談に臨むことを心掛けた」
など部下との研修で学んだ内容を実践できたか、皆に共有されました。

育成面談研修の成果

受講者の皆さまからは、育成面談研修のなかでトレーニングしたことを用いて、これまで以上に部下の能力や本音を引き出すことができた、というレポートメールが続々寄せられました。主な意見として、
「面談を通して学んだことを実践して、部下からは新技術を学ぶ意欲も見せてくれた」
「現在の仕事で戸惑っている事や問題の解決の方法など話す事ができたのは良かった」
「本人が内々で思っていたことにも気がついたようで建設的な面談が出来た」
「感謝の言葉を述べた時は、お互い照れがあったが励みになったと言ってもらえた」
など部下の方々にもポジティブな影響が見られたようです。実際に研修を受講された上司と面談を実施された佐藤大介様からは、「今回の面談では、今まで以上に今後の業務ですべきことが明確になりました」と部下から見た育成面談についてご意見をいただきました。

羽田様は今回の研修をもとに実践した育成面談の成果として次のように語られました。「ITSSのレベルが高くない社員は仕事に対する取り組み方や成果が悪いということよりも、周りに対するアピール力が足りないことが分かってきました。スキル診断の数値を見ただけでは分からないことも、面談の中で見えてきます。上司が部下に対して日頃の仕事に対する感謝を伝えながら、本人の能力を十分に引き出すことが今後も極めて重要であると認識しています。」

コメント Comment

代表取締役社長 羽田 健一 様

研修後に実施された上司部下面談の様子を聞くと、資格取得目標を立てスキルアップを目指すだけでなく、役割や期待を伝え、具体的に業務の中で担当してもらいたい役割、特に今まで経験のない役割について一緒に考え、それを担当し行動してもらうことでスキルアップにつなげましょうなどと話し合われている様子が見られ、即効性のある非常に良い研修になったと感じています。

今後は、ITSS育成面談を上司、部下お互いの成長機会と捉え、スキルレベル の向上につなげ、会社全体の成長につながることを期待します。

本事例で導入したソリューションのご紹介

ITSS-DS育成面談研修

ITSS-DSの診断結果をビジネスの拡大にどうに役立てればよいのか、部下の育成計画のどのように立案すればよいのか、部下のモチベーションを上げる育成面談の進め方とは…など、グループワークとロールプレイングを取り入れた実践的な研修です。

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