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米国SRI International(旧スタンフォード研究所)からスピンオフしたコンサルティング企業のSBIがまとめたグローバル視点によるポストパンデミックの未来シナリオです。パンデミック下に現れた世界の様々な事象を収集し、各テクノロジー分野の専門アナリスト集団の英知を集結して未来シナリオを構築します。特に「先端ものづくりと先端材料」「AIと自動化」「クリーンエネルギー」「デジタル・ライフスタイル」「フィンテック」「医療・健康」「センサーとエレクトロニクス(IoT)」といった注目のテクノロジー分野について、「事業化に影響を及ぼす社会的な要因」や「不確実性がビジネス環境に与えるインパクト」などを考察。それぞれの分野について、今後10年のシナリオを提示します。
これまで米国を中心にグローバル企業や公的機関の戦略ツールとして活用され、限られたユーザーしか目にできない米SBI社の技術マネジメント報告書を、初めて邦訳して発行します。
SBI社のアナリストが、専門知識と独自のシナリオプランニング手法を駆使して、ポストパンデミック時代の社会や技術の未来について、A、B、Cの3つのシナリオを作成。各シナリオは、既存のトレンドと潜在的なトレンドを体系的に分析した上で、今後10 年以内に出現する可能性のある仮想的な未来について、明確なストーリーを提示します。
長く困難な世界規模の混乱の後、民衆運動の圧力によって主要各国政府は団結を余儀なくさせられ、エコに焦点を当てた大規模で協調的な経済復興の取り組みがもたらされる。
世界トップの都市、復興を主導している組織や富裕層は、ハイテクにより加速された迅速な復興の恩恵を受けている。しかし大多数の人々は、その恩恵を受けることはできていない。
パンデミックとその余波が西欧の民主主義国家を襲う中、非常に管理の行き届いた中国が台頭し、世界的な経済や技術のリーダーとなる。
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1946年に設立された、米Stanford Research Institute(現SRI International)は、受託研究・開発のみならず、技術マネジメントに関連するコンサルティングを通して、世界の企業や政府・公共団体等の業務を支援する非営利のシンクタンクです。技術開発の成果はパソコン用マウスの発明、インターネットの基となるARPANETの開発、抗マラリア新薬、遠隔手術用ロボットなど多岐にわたり、現代社会を支える多くの基盤技術を生み出してきました。SBI社は、1958年に未来洞察研究を目的に同社内に置かれたBusiness Intelligence Center (BIC)として誕生しました。2001年には、幅広い情報サービスとコンサルティング機能を充実させてSRIから独立。2009年に社名を現在のStrategic Business Insights, Inc.に変更しました。
SBI社は、技術の本質を理解するSRIの遺伝子を引き継いでいます。また70年代にシナリオ・プランニングの開発に関わったことで事業環境を多角的に理解する力を高め、中長期戦略に関わるグローバル企業や政府機関の未来洞察のニーズを満たしてきました。その後ビジネスシーンを変える日々の「変化の予兆」を継続的に捉えるSCANなどの方法論を自ら開発する一方、スタンフォード大学、UCバークレーと共同で開発した消費者価値観分析法VALSを事業化するなど、各専門領域を充実させながら発展し、今も産業界、各国政府機関から厚い信頼を得ています。こうした様々な活動を通じて蓄積された巨大なトレンドコンテキストシステムと迅速な共同作業を可能にするノウハウが、今回のポスト・パンデミック・シナリオの構築にも活かされました。
各国に本拠を持つ、Fortune100の自動車および自動車部品、総合化学、農機・建機、航空機、電気電子の先端技術企業や金融大手など、各産業の上位企業に加え、EUを含む日米欧中央政府組織をクライアントとして有しています。特に米国政府に対しては、海洋大気庁(NOAA)の未来シナリオ作成や、国家情報会議(NIC)のGlobal Trends(2025年版、2030年版など)の重要技術分野の特定など、さまざまな協力を行っています。
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