データベースDatabase

大切なのは『スピード感』より速く、より効率的にバイアスフリーな情報発見の機会を生み出すために

ライフネット生命保険株式会社

データベース
データベース

戦後初の独立系生命保険会社として設立され、『正直に、わかりやすく、安くて、便利に。』を柱とするライフネットの生命保険マニフェストに基づき、社会の変化に応じた挑戦を続けるライフネット生命保険株式会社。
事業開発部と団信事業部では、日々の情報収集として、2023年5月より『NIKKEI The KNOWLEDGE』を導入。部署を横断したコミュニケーションのツールとしての活用ポイントや、導入後の変化などについて、お話をうかがいました。

NIKKEI The KNOWLEDGEの導入目的は?

  • ・新規事業企画において、テーマごとに情報収集を行う仕組みをつくりたい
  • ・幅広いリソースから、効率よく最適な情報を収集したい

導入後の効果は?

  • ・リアルタイムでの情報共有が可能となり、記事を介したコミュニケーションの機会が増加した
  • ・AIのレコメンドや、メンバーからのシェアにより情報収集時にかかるバイアスが減った

事業開発部・団信事業部における事業内容についてお聞かせください

大畑 友香 様

大畑さん(以下、敬称略):ライフネット生命保険は、インターネットがメインチャネルの生命保険会社で、開業から15周年を迎えます。『正直に経営し、わかりやすく、安くて便利な商品・サービスを提供することで、お客さま一人ひとりの生き方を応援する』を経営理念として掲げています。中心となる個人保険事業については、2008年の開業当初から保有契約件数を順調に伸ばしております。多くのパートナー企業との協業を重ねながら、デジタルテクノロジーを活用した保険相談、お申し込みから保険金等のお支払いまで、一貫してお客さまの視点に立った商品・サービスの提供を実現することで、オンライン生保市場の拡大を力強く牽引するリーディングカンパニーを目指しています。

新たな取組みとしては2023年7月1日より、開業来初の団体信用生命保険事業として、auじぶん銀行株式会社の住宅ローン利用者に向けた団体信用生命保険の提供を開始いたしました。水野が所属する団信事業部は、こちらの団体信用生命保険に関する戦略の企画・立案、推進等を所管しています。

事業開発部では新規の事業開発及びパートナー企業との提携推進を担っておりますが、外部の企業様とお会いする機会が多くありますので、社内の各部門と引き合わせるなど社内外のハブとしての活動も積極的に行っています。2023年度は新規事業企画の一環として、社内ビジネスコンペ『Doors』を開催し、社員のアイデアをアウトプットする機会をつくりました。さまざまな部門を横断した取組みとして、事業化・サービス開発につながるものを、より積極的に推進してまいります。

外部のリソースを活用して情報収集をしようと思ったきっかけをお聞かせください

大畑:事業開発部は2023年1月に新たな体制でスタートしましたが、新しいビジネスモデルを考える上で、どのような目標に従ってマイルストーンを置いたらいいのかが定まり切らないというのが、発足当時の事業開発部の課題でした。当初はメンバー各自でアイデアを持ち寄って検討をしていましたが、やみくもにアイデアを出して検討をするのではなく、業界のトレンドや市場のニーズを広く把握する必要性があることを強く感じました。その際、手元にある新聞や雑誌などから情報を見るだけではなく、テーマごとに幅広く情報収集ができるツールを探していたところNIKKEI The KNOWLEDGEをご紹介いただき、企業情報やテクノロジーのキーワードをベースとした情報リソースとして活用できるのではないかと思い、導入を決めました。

業界情報をワンストップで収集 新たな情報への導線が『気付き』を生むきっかけに

NIKKEI The KNOWLEDGEを導入後、情報収集の形はどのように変化しましたか

水野 佳世 様

望月さん(以下、敬称略):今まで使っていた紙の媒体だと、自分でキーワードを検索し、それを活用できる形にまとめてと、情報収集に費やす時間が長くなる点に課題を持っていました。あるメディアで見つけた情報などを「ほかのメディアではどのような切り口で書いているのだろうか」と調べ始めると、結構な時間がかかりますよね。NIKKEI The KNOWLEDGEを導入してからは、個人単位・組織単位の両側面から、調べているテーマに対して関連性の高い記事をAIがピックアップしてくれるだけではなく、メールにより通知をしてくれるので、情報収集に対する時間効率が格段に向上し、組織内へ共有する速度も上がったということを実感しています。メンバーがリーチしきれていなかった新サービスの情報や、他社の提携状況などがタイムリーにわかるのはありがたいですね。

水野さん(以下、敬称略):日経新聞など、毎日目を通しているメディアだけではなく、業界紙からの情報収集ができる点もすごく助かっています。分野ごとの情報をそれぞれの業界紙から取りに行くのではなく、NIKKEI The KNOWLEDGE上において、ワンストップで閲覧可能となるため、導入前と比較して情報収集における抜け漏れが少なくなったように感じています。業務に関連する幅広い情報にリーチできる環境を構築できたことは、組織にとっても大きな強みであると感じており、新しい発見にもつながっています。

実際に作成されるバインダーはどんなものが多いでしょうか

望月:新規事業を考えるにあたり、企業の最新動向を見ることが多いため、企業名の情報のみですぐに作成をすることができる『企業バインダー』を活用することが多いです。その企業の情報や、関連する情報が1つの画面上で網羅的に見ることができる点も、利便性が高いと感じています。サービス開発につながる技術系情報などを収集する際には、必要な情報を、キーワードで指定することができる『フリーバインダー』を作成しています。

気になる記事はスピード感を持って共有 コミュニケーションの機会も増加

導入後に組織の「ここが変わった」と感じる点についてお聞かせください

望月 健矢 様

大畑:毎日2回配信される『あなたへのイチオシ』など、自分では気付くことができない情報に触れる導線が充実しており、導入前に比べて視野が広がったと感じています。自分自身で情報を調べようとすると、検索時にどうしてもバイアスがかかり、情報へのリーチに偏りがちになってしまいます。自身ではあまり意識していなかった領域から、思いもよらないような情報・ヒントを得ることができるようになったことは、組織内で大きく変わった点だと思います。

望月:大きくふたつに分けることができると思っています。1点目は、組織内における情報共有の速度と量が格段に上がりました。すごく大切なトピックであれば、当然会話をする機会をつくりますが、「こんな記事を見つけたよ」というようなちょっとした気付きのシェアは、NIKKEI The KNOWLEDGE内のコメントで時間と場所を問わず、即時共有できるという利点が生かされています。
2点目は、他部門との交流が生まれた点です。NIKKEI The KNOWLEDGEを利用している団信事業部のメンバーの方から「この記事読みましたか?」というようなコメントが来るケースも増え、業務上、直接的な関わりがなくとも、コミュニケーションをとる機会が増えたと感じています。実際、そこから生まれる会話が、アイデアの共創にもつながっています。

水野:組織内での利用実績をワークスペースや『あなたの組織のアクティビティ』の中で見ることができるため、注視しているポイントが個人によって違うことがよくわかります。他部署のメンバーがレコメンドしている記事を見ることもできるため、「事業開発部はこの領域に対して注目しているのか」といったことがわかる点もいいですね。打ち合わせなどをせずとも、注視しておくべき情報の共有ができるので、自身の気付きが生まれるきっかけが増えました。

活用を促進するにあたり、特に工夫をしていることはどのようなことがありますか

望月:特定のルールや決まりを定めているわけではなく、各メンバーが気になったカテゴリーや企業名などをすぐに調べられる環境が大切であると思っています。個人的には、メンバーへのメンションと、記事にコメントをしてシェアをすることを意識して活用をしています。単にメンバーにシェアをするだけでなく、事業との関連や、意見などを踏まえて記事を共有していますね。

大畑:メンバーからコメントを付けて送ってもらえると、受け手側も積極的に反応するようになり、自身も関連する記事を共有しようという気持ちになりますよね。メンションを起点にコミュニケーションが発生するきっかけが生まれており、自分だけが欲しい情報を収集するだけでなく、相互に情報共有する動きが増えてきていることは良い変化であると感じています。

今後の活用に向けたアクションや、NIKKEI The KNOWLEDGEへの期待をお聞かせください

望月:他部門との共有とコミュニケーションの強化は、今後もっと進めていきたいと感じています。チーム作成の機能を活用しながら、組織単位でメンションをするなどといった運用をうまく活用して、情報のシェアにおける強度をもっと上げていけるようなアクションを起こしていきたいです。

水野NIKKEI The KNOWLEDGEのコミュニケーションツールとしての機能をさらに拡充・発展させ、プロジェクト管理や打ち合わせなどができるような仕組みができると、より活用頻度が上がるように感じます。とはいえ、まだまだ全ての機能を使いこなせていないため、ワークスペースの有効活用や、セクションごとの整理手法など、情報を蓄積するための機能を、もっとうまく活用できるような仕組みづくりを進めていきたいと思います。

導入したソリューション NIKKEI The KNOWLEDGE

NIKKEI The KNOWLEDGEはビジネスに必要な情報を効率よく収集し、組織・チームのナレッジ(知識)として蓄積・共有できるナレッジマネージメント・ツールです。日経はもちろん、幅広く上質な情報源からビジネスに役立つ記事などのコンテンツをAI(人工知能)で厳選してお届けし、チーム内で情報を簡単に共有・整理することができます。組織のコミュニケーションを活性化し、提案力・企画力の向上を支援する新しいビジネスツールです。

事業開発部長
大畑 友香 様
事業開発部 事業開発担当リーダー
望月 健矢 様
団信事業部
水野 佳世 様
法人名
ライフネット生命保険株式会社
本社所在地
東京都千代田区麹町二丁目14番地2 麹町NKビル
創立
2006年10月(2008年5月より営業開始)
従業員数
208人(単独) (2023年03月期)
URL
https://www.lifenet-seimei.co.jp/
事業内容
生命保険事業

2024.1.29