未来のマーケット・ニーズを予測し、そこから求められる機能、実現するために
必要な技術を推定する
アプローチ手法で、今後10年の技術進化を予測。
すでに、1,700を超える技術系・研究機関にて、R&D戦略の立案ツールとしてご活用いただいています。
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ウィズコロナ/アフターコロナの時代において、医療、健康、食料・農業の分野では、デジタルトランスフォーメーション(DX)などのデジタル技術とライフサイエンスの融合による新たな価値の創造が期待されます。この変化を捉え、本レポートはイノベーションを起こす80テーマについて、「生活の質の向上」「社会的課題の解決」「ビジネス機会の拡大」という三つの視点を設定し、分析を深めました。「介護IT」「生殖医療支援」「手術DX」「3Dフードプリンティング」「スマートセルインダストリー」「香りビジネス」「BMI(Brain Machine Interface)」などを新規テーマに加え、市場価値と時流の変化に合わせて進化する今後10年の技術の変遷を予測します。
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ウィズコロナにおける影響により、ウイルス感染予防やメンタルヘルス不調、新型コロナ後遺症に対する改善ニーズが高まっている。その対策も踏まえた今後10年のトレンドについて、健康を身体面、精神面で支えるテーマを採り上げ、技術の方向性、新たなビジネス展開について示した。身体面ではウイルス検査、アンチエイジング、口腔ケア、腸内デザインなど、精神面ではサーカディアンリズム、睡眠、疲労科学などが注目される。
コロナ禍による外出規制、コミュニティ不足により、生活様式の把握が求められる。在宅勤務を基本的な働き方とする企業が増加し、慢性的な運動不足、ブルーライト照射量の増加による睡眠障害が増加する。体と心の健康だけでなく、社会面も踏まえた人々のウェルビーイングの向上に資するアプローチが求められる。
新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、インフルエンザやその他の呼吸器感染症との鑑別検査が必要となっている。
世界的に増加する認知症患者に対しては国家的対策への要請が高まっている。高齢化とともに介護人材不足が加速し、IoTやロボットなどを活用した新たな介護サービスに期待が寄せられる。
医療用の貼り付け型センサーが拡大し、他のデバイスを補完して情報収集を行うようになる。病気の予兆やプレ診断、産業製品との融合など、ニーズの拡大に伴う新たな製品が開発される。全ゲノム解析は100米ドル以下、5分以内のオンサイトとなり、各自が遺伝子データを持ち、診断を受けられる時代に突入する。
新型コロナウイルス感染症の流行は、医療の「オンライン化」「個別化」を加速させ、地域・組織を超えた情報共有や最先端技術を導入した診断法、機器の開発など、様々な革新を生む新たなステージに移行する。AIの医療への活用、不妊治療のオンライン化、ロボット遠隔手術システム、仮想界/遠隔で画像情報をやり取りするXR、郵送検査を活用した遠隔検診など多様な技術を駆使し、医療の在り方を変える将来像を展望した。
疾患の早期検出/検知のための薬や治療方法、患者の負担を最小とし即効性のある治療法や新薬の開発が進む。バイオマーカーやチェックポイント阻害薬を併用する複合免疫療法が期待される。糖尿病の予防や治療を目的とした様々な行動変容支援製品が登場する。生活の質を維持するための視覚の質が注目される。
コロナワクチンを契機とするmRNA医薬品によるがん治療・予防ワクチンの開発が進む。不妊治療のオンライン化、社会的卵子凍結、特別養子縁組など社会のニーズに合わせた患者の治療選択肢が増加する。病院における医療と、予防・未病対策、先制医療といった従来保険適応外であった医療のシナジーが高まる。
血液などで多種の悪性腫瘍を一度に検査できる「多がん早期検出(MCED)」が登場する。スマートフォンが医療画像診断機器として活用されるようになる。安心・安全な医療の実現と世界での治療機器シェア拡大に手術支援ロボットが貢献する。オンライン服薬指導により、薬局が物流機能を持つ必要性が高まる。
新型コロナウイルス感染症の流行は、食や農業の分野にも影響を与えた。全世代の日常生活で運動量が大きく減少し、運動/スポーツとカロリー低減の食品産業が拡大、個人の健康や嗜好に合わせた食のテーラーメイド化が進展する。
食育でのICTの利活用は、感染症拡大の影響で教育現場に浸透し受け入れられやすくなる。
ICTの活用により、少ない人手と労力でも生産性を高めて国内の食料安全保障を満たすようになる。
生活習慣病予防/改善商品、ロコモティブシンドローム対策商品が治未病食品として拡大する。免疫増強だけでなく、新型コロナウイルスを不活性化する感染対策の機能性表示食品が上市される。遺伝子型と疾病のリスクの解明、個別化機能性食品の開発、食による自己実現がテーラーメイド食品開発を後押しする。
ICTの活用により、少ない人手と労力でも生産性を高めて国内の食料安全保障を満たすようになる。企業・顧客間のコミュニケーションの手段としてトレーサビリティー情報が利用される。高齢者の健康につながる食育サービス市場が拡大する。資源作物による化石燃料代替と温室効果ガス削減が急務となる。
昆虫食や藻類などの代替フード市場が拡大する。新規参入者にも使いやすい農作物の栽培支援商品やサービスが増加する。
データ駆動型のスマートセルや生産プロセスの開発が新産業創出とバイオ市場拡大を促す。
サステナブルな都市型農業は、食料危機の解消とカーボンフットプリントの最小化を実現する。
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