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未来を変える「新興技術(クリティカル&エマージング・テクノロジー)」を100件超探し出し、将来性を独自に評価したレポートです。様々な技術テーマごとに、今後10年間、あるいはその先を展望したとき、実用化によって社会やビジネスに大きなインパクトがもたらされるシーズを選んでいます。こうした技術シーズは「すでに起こっている未来」と言えます。技術でビジネスをする企業は現行の事業や所属する業界にこだわらず、多様な技術シーズに目配りする必要があります。取り上げた技術テーマは「サイバーフィジカルシステム」「人間増強・ハプティクス」「次世代半導体」「ロボット・自律システム」「ライフサイエンス」「サステナビリティ」「宇宙・航空」など18の領域を展望しています。探索先として、米DARPA(国防高等研究計画局)のように国が主導し、巨額の投資をしているシーズに注目、米国だけではなく中国やEUが取り組む技術シーズも視野に入れています。企業単独では投資できないこうしたシーズから、イノベーションが起きることがあるからです。技術の評価軸は4点。活用される市場の広がりを示す「市場性」、経済安全保障にかかわるデュアルユースの可能性を含む「機微度」、間もなく使えるのか研究開発の段階が続くのかを示す「成熟度」、その技術が他の技術と組み合わせやすいかどうかを表す「技術融合性」です。2023年2月に発刊した『未来技術2023-2032 全産業編』に比べ、技術テーマを拡大し、評価軸をより詳しくし、その技術の特徴と可能性を一望できる図表を加えており、解説文はすべて刷新しています。
あらゆるもののデータをとり、集め、分析する。至るところにAIが入り、データから学び、人を支援します。ブロックチェーンがデータの保護に使われます。
ITと物理機構の能力を結びつけ、両者を協調させる。米DARPA(国防高等研究計画局)が生んだこのコンセプトはDXやデジタルツインの源流といえます。
IoB(Internet of Bodies/Behaviors)、身体や人の動きをデータとしてとらえ、それらを集約する技術が登場しています。身体から直接、機器を制御することも可能になります。
AIが最も力を発揮する領域として、情報システムの設計や開発があります。情報システムもAIもバーチャルの世界にあり、融合しやすく、すでに実践が始まっています。
人間そのものを強化する技術の開発も進みます。体を増強するパワードスーツ、認知を高める技術、五感を補う技術、ハプティクス(触覚を与える技術)が研究されています。
脳は残されたフロンティアです。脳へのインターフェースは一部の医療現場で使用され、コンピューターとのサイレントコミュニケーションや自律ロボットの制御へと発展します。
人手不足の解消、現場の自動化といった要求は根強く、ロボットあるいは自律によって動くシステムは研究から実用に入りつつあります。
サイバー攻撃が激しくなり、情報システムや制御システムを守らなければなりません。技術が生み出す問題は技術で解く、デバイスや通信をセキュアにする取り組みが進みます。
量子関連技術の研究開発に米国、中国、EUがしのぎを削っています。米国は量子センシングやコンピューティングに積極投資します。中国は量子通信など新興産業を育成中です。
3D/4DプリンターにデジタルツインやAIなどを組み合わせ、開発・製造時間の短縮、コスト低減、品質と安全性の向上、データに基づく改善・改良・維持管理を可能にします。
通信機器の発達、電気自動車の出現により、高出力・高集積の半導体が望まれ、有機半導体、カーボンナノチューブ半導体などの研究が活発です。光利用への取り組みも進みます。
環境の悪化、エネルギー問題などを受け、ハイレベルの材料が世界規模で求められ、複合材料(構造材料)、耐熱材料、バイオプラスチックなど、様々な研究が行われています。
サステナビリティという大テーマのために、新たな電力源や二酸化炭素の回収技術の研究開発に投資が集まります。
生物を利用するバイオテクノロジーの研究開発は多岐にわたります。センシング、医療、食料など応用先も広範囲です。
人の寿命や健康に直結する医薬や治療法はクリティカルな技術領域であり、産官学により、多様な研究開発がなされています。
気候変動への対処、生物多様性の担保、いずれも難問ですが、それらを支援するテクノロジーが用意されつつあります。ここでも技術が生んだ問題は技術で解く必要があります。
海洋も残されたフロンティアの一つです。食料危機への対策として沖合養殖の実用化が始まっています。海洋を生かすためにデジタル技術やロボットが駆使されます。
情報通信やセンサーなど電子機器、制御ソフトの研究開発が進んでおり、そこから他分野に影響を与えるイノベーションが出てくる可能性があります。
※写真はイメージです。本レポートに掲載しているものではありません。
ビジネスや社会の将来を左右する新興技術(クリティカル&エマージング・テクノロジー)に詳しい専門家チームが米国を筆頭に中国、EUなど世界の研究を探索し、有望かつ重要な技術を100件超抽出し、どのような技術なのか、概要を分かりやすく簡潔に記述しました。
100件超の新興技術について、製造、流通、金融、サービス、医療、公共など分野ごとに使われる可能性を予測、「市場性」を評価しています。さらにデュアルユースなど安全保障への関連度合い、セキュリティーなど取扱注意の度合いを基に「機微度」を評価します。これらの評価に基づいて当該技術が今後10年間にもたらすインパクトを展望します。
100件超の新興技術の成熟度を評価します。NASAの技術成熟度レベルで6以上(プロトタイプあり)は「高」、5ないし4(実験室ないしシミュレーションで評価中)は「中」、1~3(構想からPoCまで)は「低」としています。また、その技術が他の技術と組み合わせやすいかどうかを表す「技術融合性」を評価し、今後の課題を分析します。
探索した各技術について代表的な研究例・開発例を世界の研究機関やリーダー企業から探し出し、記載しています。これまで数々のイノベーションを生み出してきた米国のDARPA(国防高等研究計画局)など官が投資する研究例の動向を把握しておくことは重要です。民間企業では実施できない、思い切った研究が行われているからです。
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