未来のマーケット・ニーズを予測し、そこから求められる機能、実現するために
必要な技術を推定する
アプローチ手法で、今後10年の技術進化を予測。
すでに、1,700を超える技術系・研究機関にて、R&D戦略の立案ツールとしてご活用いただいています。
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本レポートは、『テクノロジー・ロードマップ2020-2029 ICT融合新産業編』(2020年3月発行)にAIの要素を加え、「AI/ICT融合新産業編」として全面刷新した「テクノロジー・ロードマップ」シリーズの最新刊です。農業、モビリティー、製造、医療・介護、小売り・マーケティング、金融などICTの活用とともに近年、進化が著しいAIを融合することで新たな価値を生む11の産業にフォーカスしました。そして、各産業分野から、イノベーションを起こす83の技術を選定し、これから10年間の「市場の姿」と「技術の進化」を予測します。
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総論:ICTの進化とAI概論
サマリー
スマートフォンアプリによる接触管理など、ビッグデータを用いた感染症対策がデータの持つ力を証明した。RPAは自治体への浸透によりすそ野を拡大している。仮想通貨の技術として始まったブロックチェーンは、非金融分野の実装が増え、一気に広がる。
高齢化に伴う農業人材不足を補うIT化と機械化、営農知識やスキルの形式知化が進む。世界の温室効果ガス排出量の23%が農林業から排出されており、食料生産システムが気候変動を加速させる要因となる。自然災害に強い農業が求められる。
交通事業者が福祉事業者、小売業者を巻き込んで、街全体の移動手段を提供する試みが進む。低環境負荷でバリアフリーの車両種類が増加、オンデマンドやシェアリングを含め適材適所のサービスが提供される。中距離用は超小型EVが発達する。
製造業には解決すべき課題が多く、深層学習を中心として発展が目覚ましいAIによる解決が期待される。マテリアルズインフォマティクスは、材料開発者の業務プロトコルの一部となるまで普及する。業務の電子化に伴う物流データの標準化が進む。
医療AIの社会実装に対し、医療・介護従事者の負担軽減や人材育成などAI使用者側への意識が高まっている。新型コロナウイルス感染症の大流行により、オンライン診療の急増・変革が起きた。素材産業はゲノム技術が支え、環境対策にも貢献する。
小売業のオンライン化に伴い、リアル店舗の果たす役割と機能は再定義される。購買行動の多様化が進み、パーソナライズされたマーケティングが必要となっていく。ウエアラブルデバイスやIoTデバイスとの連携強化により、需要予測の精度が向上する。
社会・経済秩序の再構築に対応した新たな金融サービスの形成が求められている。地域特性、制度変化に対応するため、特化型AIを組み合わせたAIサービスが主流になる。「不特法型」クラウドファンディングは国内での市場形成が始まっている。
社会インフラがデータ化し、デジタルツインによる自動制御に進む。衛星、ドローンのセンシングと予測の高速・精細化がサービスを拡充させる。エネルギー管理、防災/減災などの個別分野特化型から複数の課題に取り組む分野横断型へ移行する。
AIによる個別最適化学習の商品が普及する。圧縮された時間で主体的に学ぶプロジェクト型学習が増加する。学校のICT環境整備の需要が急拡大する。生産性の高い長寿社会のため、誰がいくつになっても学び直しが行えるリカレント教育が普及する。
メディア業界のAI活用は顧客接点に近い領域から導入され、制作現場で無人化・省人化が進む。ストリーミングを中心としたデジタルコンテンツが、産業のメインストリームになっていく。屋外広告が中心だったデジタルサイネージがタウンメディア化する。
テレプレゼンスやバーチャルオフィスが登場し、人々に時空の制限を超えた働き方を提供した。物流では配送、倉庫業務、管理で省力化、省人化が進み、最終的には無人化を目指す。IoTを通じたデジタルデータ活用が、様々な業種・業界で活発化する。
スポーツはパーソナライズ化や他の分野との融合が加速する。感染症対策が起点となり、観光分野での非接触サービスへの需要が高まる。防犯意識の高いユーザーや富裕層の利用に限られてきたホームセキュリティーが、スマートホームに統合される。